歯はとても奥深い

女優さんが書いたエッセイにとても興味深いことが書かれていました。それは「歯」について書かれたものです。歯医者さんはその人の歯を見ると人間性や性格までも分かってしまうそうです。例えば歯を喰いしばる傾向がある人は我慢強い人が多いそうです。そういう人は日常生活で辛いことがあってもグッと我慢して乗り越えることが多いのかもしれません。いつも怒っている人もその怒りはしっかりと口の中の状態に出ているそうです。
歯は私達にとってとても大切なパーツです。食事をする時には咀嚼することで消化をよくします。そのためゆっくり噛んで食べることは体にもよいと言われています。こうしたことからしても「噛む」という行為はとても大切なのです。そしてその行為には口内環境が密接に関わっているのだとこのエッセイを読んで強く感じました。しかしながらこのドクターは個人情報のため患者さんの口内状態から感じたことは全て心の中に秘めておくそうです。例え患者さんに聞かれても口を割らないようにしているそうです。それはとてもプロフェッショナルな仕事だと感じます。
生きていくためにも無くてはならない「歯」は、色々なことを感じ取るとてもナイーブなパーツなのかもしれません。もし機会があるのなら医師からこっそり自分の口の中の状態を聞き出すことで、今まで知らなった自分を知るチャンスになるかもしれません。

This entry was posted on 2016年5月11日, in 過ごし方.

たくさんに資料は未来のために

先日オンラインの古書店でまとめて買った本が届きました。金額によって送料無料になったりするところが多いので、いつも注文は一括にしているのです。うきうきしながら段ボールを開けて、一冊ずつ丁寧に取り出します。私自身が実物を見ているわけではないので、最初にやるのは痛み具合の確認です。とはいっても、予想以上にコンディションが悪くても、返品したりはしませんよ。古本との出会いは一期一会、それに綺麗なものが良ければ、新刊を探せばいいだけのことです。
さて、大量の本ではありますが、箱に入れたままでは正直邪魔です。とりあえず本棚の空いているスペースに並べました。棚はもう一杯になってしまったけれど、気にせずに。あとはここから一冊ずつ出して読むだけです。ああ、横にはしおりもセットしなくては。本は資料として集めたものなので、付箋や書きこみで、きっとそのうちにぼろぼろになってしまうでしょうね。でもその分自分に知識がつくのかと思うと、どきどきしてきます。
何年後かには、私は今よりずっと物知りになっていることでしょう。そうなったら叶えたい目標があるんですよ。今はそのための準備期間。なるべく早く、新しい一歩を踏み出したいものです。

一人時間は贅沢時間?

最近母が映画館に通っています。年間会員になっていて割引を受けられるというのは以前から知っていたのですが、どうやらちょうど興味ある作品が重なっているようですね。一日に何本もまとめてみるのは腰が辛いからと、日を改めているのだそうです。
 好きな人にとってこの会員制度はとてもありがたいものですし、映画館側にとっても会員料などでいろいろすることができるでしょから、素晴らしい仕組みだと思っています。何か月かに一度は今後放映する作品のスケジュールとチラシが送られてくるので、母はそれも楽しみにしていますよ。
ちなみに、私は絶対、一緒に行こうと誘われません。映画の好みが違うというのもあるでしょうが、母は一人の時間を楽しみたいんですって。そういえば先日会った子持ちの友人が仕事で出張をする機会があったようで「ハードスケジュールだけど、一人でお風呂に入れるのが素晴らしい」と言っていましたね。いくら旦那さんが家事や子育てを手伝ってくれるとは言っても、まだそう大きくはない子供を抱える彼女にとって、一人時間はなによりのご褒美なんだそうです。子育てを終えた母ですが、同じように、家族からの開放感を味わいたいのかもしれません。

This entry was posted on 2016年3月17日, in 過ごし方.

疲れた体にツボ押しの習慣を

先日、こめかみから目の奥にかけてと、頭の半分が痛い日がありました。表面ではなく、片頭痛のようにずきずきするのです。他の不調はありませんでした。何が原因なんだろう、疲れ目かなと思っていたのですが、ふとこれは背中の凝りが原因なのではないかと気付きました。痛む部分は左側、そして腕を回したときにごりごりと鳴るのが、左肩だったからです。
しかしそうはいっても、今の我が家に湿布はありません。お風呂に入れば気持ちがいいだろうけれど、それをする時間でもありませんでした。痛み止めを飲むのも嫌だしと考えた私が試したのは、耳のツボ押しです。入口の真ん中のあたりに肩こり帯というところがあって、そこをマッサージすると筋肉がほぐれるのですよ。これは以前、ツボの本で読みました。
しばらく触っていなかったそこに指を伸ばすと、案の定大した力を入れなくても相当痛みます。これはかなり悪いぞと揉みほぐし、次の日にはすっかり体が軽くなりました。ツボってすごいですよね。耳と肩なんてなにも関係がなさそうな場所が繋がっているんですもの。このマッサージはちょっと毎日続けて、習慣にした方がいいかもしれません。昔はよくやっていたのに、いつの間にか忘れてしまっていました。

This entry was posted on 2016年3月2日, in 過ごし方.

センチメンタルと美しい花火と

女性同士の友情を描いた長編小説を読みました。主人公である2人の女性は生活している環境が全く違います。会社を経営する社長と子供を育てながらパートをしている主婦という設定だからです。育ってきた環境も生活スタイルも違う女性の友情を描いたこの物語はとても興味深く考えさせられるものがありました。
学生時代とは違い年を重ねると価値観や生活環境の違いから友情関係を育むことが難しく感じることもあるものです。例えば会社勤めをしている人と専業主婦で子育てをしている人とではライフスタイルも大きく異なるものです。そのため会う時間が合わないこともあり、価値観の違いを感じてしまうことから疎遠になってしまうことも少なくありません。この小説では友情を育み、ぶつかり合いながらも大切な関係を築くまでのストーリーが綴られています。
女性の心はとても繊細なものだと常日頃から感じています。自分とは異なる価値観や生き方をする者に対して嫉妬をしてしまったり、嫉んでしまうこともあります多々あるものです。私もまたこうした感情を抱くこともたくさんありました。心の底から生まれた感情は抑えることが難しく、相手に対して強く当たってしまうこともしばしばありました。しかしながら異なる価値観を受け入れることや、友人の幸せを心から喜ぶことは自分自身の心の成長にも繋がると思います。とはいえ自分があまり幸せではない時に人の幸せを喜ぶことは難しいものです。よい友情関係を育むためには、相手に依存せず自立する精神を持つことが一番なのかもしれません。

知らなくてもよいことはあるものです

先日ユニークで面白い短編小説を読みました。この短編集には世間的にみて「ちょいとずれている人達」の滑稽で斬新な生活や事件が収められています。その中で私が最も斬新だと感じたのは、犬と猫の鳴き声を翻訳する装置を作ったおもちゃメーカーの話です。ここ最近のペットブームにあやかろうと研究とリサーチを重ねて作ったこの装置をモニターの人達に試してもらうことになります。モニターとなった人々の愛するペット達の発言の面白さがかなり心を打ちました。当初は電車の中で読んでいたのですが、2回ほど吹き出してしまい周りにいる人達から少々滑稽な目で見られてしまったことから部屋で一人の時に読む事にした程です。
この作品を完読してから思ったことは、知らなくてもよいことはあるのだということした。犬も猫もどんなことを考えているか分からないからこそ人との生活に上手く調和することができるのだと思います。そしてこれは人間関係にも通じるところがあるのではないでしょうか。例えばパートナーの心の内を全て知りたい、好きな人の過去を探りたいと思ったことも少なからず誰しもあると思います。でも実際知ってしまったことで、やっぱりあやふやにしておいたほうがよかったと後悔することも少なくないはずです。とはいえ知りたいという欲求に駆られることは人間の欲求の一つなのだと思います。その対象を好きであればこそ願望は強くなるものです。この短編小説はそんな人間の欲望をコミカルな視点で描いた最高にクールな作品だと感じました。

自然と作物への感謝を忘れない

この1ヶ月間で2巻に渡って収められた映画を観ました。この作品の原作は本が元となっており、自然の中に身を置き自給自足で暮らす女性が主人公のゆったりとしたも物語です。春夏秋冬の移り行く環境中で野菜やコメ、穀物などを栽培しながら生きる主人公の姿勢からは自然と向き合うことの大切さをヒシヒシと感じます。
日常生活で利用するスーパーに並ぶ野菜や果物などの商品を購入していると、そこにあることが当たり前のように感じてしまいます。それは決して当たり前のことではなく、農家の人達が丹精を込めて愛情を掛けて育てているからこそ、私達が美味しく食べることが出来るのだということに気付かせてくれました。また農作物だけではなく肉や魚も同じことです。命宿るものを食していることを自覚すること、その命を胃袋に収めることに感謝しなければならないからです。飽食の時代となり、流通網も発達した日本で暮らしているとそんな感謝の気持ちを忘れがちです。そのため食と向き合った小説や映画を観る事は生きる原点に返らせてくれるきっかけとなるものです。こうした作品に出会うことは、当たり前の習慣がどれだけ貴重なことなのかを分からせてくれると同時に、美味しくじっくりと素材の味を噛みしめる食の楽しみ方を改めて見つめ直すことを与えてくれるのです。

This entry was posted on 2016年1月17日, in 過ごし方.

心に残る映画作品

夜の道を目的地に向かって歩くロードムービー仕立ての映画を観ました。ある出来事により住んでいた街を十年以上前に去った男女が夜更けにおこなわれる追悼式に参列するためにその公園に向かって歩き続けます。この2人に接点はなく降り立った駅でたまたま出会い時間を供にすることになります。ふるさとを去った理由は異なりますが、新しい街で過ごしてきた時間の中で生まれ育った街への思いは複雑に募っていたようです。この映画は2人の会話が主体で描かれています。見ず知らずの他人同士だからこそ話せる今まで整理することが出来なかった感情が少しずつ前向きな方向へと変わってゆきます。この作品を最初に見たのは今から5年前でした。私も年を重ねたせいか台詞の一つ一つの重みを以前観た時よりも強く感じました。
ラストの場面では追悼式の会場を前に「また来年」といって2人は別れます。連絡先も交換せずに来年を約束した男女は翌年もきっとこの地を訪れるのだろうと思いました。人には多かれ少なかれ複雑に絡み合い整理できない過去や忘れたい思い出があると思います。しかし何かの出来事で向き合うきっかけが訪れる時があります。忘れたい過去と向き合うことは辛いことですが、その果てには今までとは違うものが見えるのかもしれません。この映画を通して生きていくことの重さと希望を強く感じました。

This entry was posted on 2016年1月3日, in 過ごし方.

駅の構内にある情報発信基地

先日久々に以前よく通っていた立ち飲み屋に行きました。このお店は大型ターミナル駅の構内にあり、朝から夜まで人でが絶えることはありません。朝はモーニング、昼から夕方にかけてはランチ、夜は立ち飲み屋として繁盛しています。とても小さな空間のため座席数は少なく、壁に向かって立ち飲みをするカウンターがかなりの場所を占めています。私はこの店に通い始めてから壁に向かって一人静かにお酒を飲む楽しみを知りました。そして何と言っても壁には提供するメニューや店から定期的に発行される新聞などのたくさんの壁紙が貼られているのも嬉しい限りです。先日はミュージシャンとしても活躍しながらイラストレーターでもある男性アーティストの絵が飾られていました。お酒を飲みながらこのアーティストの作品を観ているだけでもとても素敵な時間を過ごすことができたことを嬉しく思います。大型ターミナル駅の片隅にあるいつも賑わいを見せるこの空間は時としてミュージアムにも変身する不思議な場でもあるのです。また壁に貼られている新聞や、随所に置かれたフリーペーパーもかなりの楽しみを提供してくれます。今まで知ることのなかった新しい発見をすることもあり、生活によい刺激を与えてくれるものです。ここから発信される情報源を元に購入した書籍や訪れた写真展なども数多くあります。どうかこれからも、知る人ぞ知る憩いの場として末永く人々にやすらぎを与えてくれますようにとビールを片手に心から感謝した時間でした。

This entry was posted on 2015年12月21日, in 過ごし方.

すいかから思うこと

レトロな昭和物件に憧れていた時期があります。畳とダイニングがあって、お風呂とトイレは別。収納は押入れを利用して部屋の中にはちゃぶ台を置き、寝る時は布団を敷く生活も風情があっていいなと感じることも少なくありません。そんなちょっとした憧れからか、以前立て続けにレトロなアパートや家に住む人達が登場する小説やマンガを読んでいたことがあります。こうした家に住む人々はどこかマイペースで、それでいて何でも寛容に受け入れる心意気と自分らしさを持ち合わせているものです。
中でも私の心に深く刻まれているものは、女性5人が共同生活をする小説です。連続ドラマとして映像化されたこともあり、私は原作とドラマのどちらも拝見しました。特にテレビドラマは個性的な女優さん達の演技が魅力で、放映が終わった後にはDVDをレンタルして観たほどのお気に入りです。それぞれ仕事も生きている環境も違う5人が供に生活し、語らう姿は心が暖まりよい気分にさせてくれます。この作品で最も心に残っているシーンはみんなで西瓜を食べる場面でした。丸くて大きな西瓜は一人では食べきれないものです。だからといって2人で完食するにもかなりの時間を要します。そのため3人以上で食べることで美味しく程よい加減の量を食すことが出来るのだと思います。この作品でもすいかは人との関係を表現するエピソードとして用いられていました。私も機会があったら大切な人達と大きな西瓜を食べたいと思いました。